レジスタントスターチは「冷や飯」にしかないわけではない?

レジスタントスターチを利用した「冷や飯ダイエット」は、「冷ましたごはんを食べるだけ」という簡単さから一躍有名になりました。

じゃあ、このレジスタントスターチって、何のなのでしょう?

レジスタントスターチと冷や飯の関係、さらにそのほかの穀類との関係について迫ってみます。

レジスタントスターチと冷や飯の関係

レジスタントスターチというのは「難消化性」のデンプンのこと。

デンプンというとダイエットの敵と捉える人が多いのですが、実際にはデンプンには2種類あって、「エネルギーになるデンプン」と「レジスタントスターチ」に分けられるんです。

レジスタントスターチは人間が体内で消化するのが難しいため、食べた場合には食物繊維と同じような働きをします。つまり、腸内環境を整える効果が期待できるのです。

さらに良い効果として、食べても血糖値が急上昇しない「低GI食品」だと言われています。

では、どうして冷や飯がレジスタントスターチと共に注目されたのでしょうか?

レジスタントスターチが増える「冷や飯」│なのでダイエットで注目された

実は、冷ますだけでデンプンはレジスタントスターチに変化します。なので、これまで食べていたほかほかのごはんの代わりに冷や飯を食べることが自然にダイエットになるのです。

「冷やして食べる」といっても、常温に冷ますだけでOK。

レジスタントスターチを増やすには冷や飯を冷蔵庫で冷やした方がいい?

「じゃあ、冷蔵庫で冷やしたらもっと増える?」

と思うかもしれませんが…

白米ごはんでの研究ですが、炊きたてのほかほかご飯のレジスタントスターチ量を100とすると、冷蔵庫で6時間冷ましても約140程度。

これに対して1時間常温で冷ますと約157まで増えるそうです。

なので、冷たければ冷たいほどいいというわけではないそうなので、我慢して冷え冷えのごはんを食べる必要はありません。

レジスタントスターチは「冷や飯」以外でも摂取できる?│オートミールなどは?

でも、もちろんオートミールでも摂取出来ます。

普通の状態のデンプンを食べる前に常温にしてレジスタントスターチに変化させてから食べればいいからです。

これは、米化させたオートミールにも応用できますし、オートミールの朝食として定番の「オーバーナイトオーツ(冷蔵庫でヨーグルトやミルクに浸して一晩置く食べ方)」でもOK。これなら手軽ですね。

ただし、オーバーナイトオーツにする場合は、レシピに書かれている種類のオートミールを使って、浸す時間も厳守してください。というのも、一度加熱されたタイプのオートミールを使わないとレジスタントスターチにならないばかりでなく、お腹を壊す可能性があるからです。

参考までに。「ロールドオーツ」「クイックオーツ」「インスタントオーツ」は蒸されるなど一度加熱されています。

 

 

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